カボチャ
カボチャは体内でビタミンAとなるカロテンが多く、果肉の黄色が濃いほど豊富です。また、ビタミンC、たん白質、食物繊維、ミネラル(特にカリウム)を豊富に含み、栄養価が高い緑黄色野菜です。「冬至カボチャ」といわれるように、野菜の中でも保存性がよいことから、貯蔵しておき、ビタミン源の少ない冬にも食べたいものです。
カボチャには日本種、西洋種、ペポ種の3種があります。日本種は昔から栽培されていたため、地方品種が多くあります。果肉は粘質です。これに対して、西洋種の肉質は粉質で、果皮の色は黒緑色、白皮、赤皮などがあります。未熟果をサラダや漬物に利用する新しい品種も人気です。ペポ種には若どり用のツルなしカボチャや、外観が色とりどりのものがあり、栽培する楽しみがあります。
効能
・β-カロテンが含まれ、β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンA(目に良い効能)に変換されます。
・活性酸素発生を抑制・除去作用(動脈硬化予防 ・老化防止・がん発生抑制効果)をもつβ-カロテン
・体の機能維持や疲労回復には欠かないビタミンB1
・ビタミンB2・高血圧の予防につながるカリウム
・ヘモグロビンを増す鉄分
などの栄養素を含む効能があります。
栽培のポイント
・果菜類では最も低温に耐え、夜温が7~8℃以上あれば生育すると良いです。高温にも耐えます。
・土壌病害に対して強く、連作も可能で、強健性で育てやすいです。
・疫病には弱く、多湿地では多発することもあるので、畑の排水をよくして栽培すると良いです。
・ つるがよく伸びるので、生育前期の整枝、誘引を入念にした方が良いです。
・単為結果性は低いので、早期に咲いた花は人工授粉が必要。
※また、連作障害の出にくい野菜です。